「町の小さな保健室!よしかわ杜氏の郷に健康相談所が開設」
お年寄りの健康管理をサポートをしようと、高血圧や介護など、健康に関する悩み事に看護師が答える相談所が、上越市吉川区の道の駅「よしかわ杜氏の郷」に、月に2回開設されています。
健康相談所が開設されたのは、上越市吉川区の道の駅「よしかわ杜氏の郷」の休憩室です。
相談を受けるのは、柿崎区在住の看護師、杉田みゆきさんです。
相談に来た70代女性
「血圧がいつも110くらいだが、150のときがあった。そのとき、すごく漬物を食べていた」
看護師 杉田みゆきさん
「漬物は、夏は食べなさいと言われるがその習慣が冬になっても残ってしまう。減塩を心がけて血圧を戻せるように」
杉田さんは、普段病院で看護師のアルバイトをするかたわら、お年寄りが健康の悩みについて気軽に相談できる場所を設けることにしました。
杉田みゆきさん
「(看護師は)病気の人に目がいきがちだが、道の駅で車で出かけてきたり買い物をする元気な高齢者の姿を見て、地域包括ケアの要である『いつまでも元気で地域で暮らし続ける』ことにボランティアとして協力できたらと思った」
相談所では健康に関する相談のほか、血圧や握力を測定して健康づくりのアドバイスを無料で受けることができます。
20日(水)は2回目の開設で、70代を中心に15人が訪れました。杉田さんは、生活習慣などを聞き取り、資料を使いながら1人ひとりに合ったアドバイスをしていました。
相談に訪れた女性の1人は、血圧を測定すると高い値が測定されました。杉田さんが話を聞くと、女性の夫は要介護認定を受け施設に入所していますが、呼び出しの電話が頻繁にかかってくるため気が休まらないといいます。
杉田さんは、緊張や不安が血圧の上昇につながっているとして、リラックスする方法にハンドマッサージを伝えました。
会場では診察は行いません。必要があれば、かかりつけ医や施設にうまく伝えられるよう、メモを書いて渡すなどサポートしています。
相談に来た70代女性
「気持ちが楽になった。(相談場所)近くにあるのはいい、支えになる」
杉田みゆきさん
「リラックスできるように利用してほしい。元気な高齢者が100歳まで、地域で笑顔で暮らしてもらうのが目標」
杉田さんが開設している「小さな小さな町の保健室 BANSOU」は、来年3月まで月に2回開かれます。次回は、1月13日(土)です。時間は、午前10時から午後2時までで、予約不要、相談は無料です。
会場では、このほか、杉田さんの活動に協力しているカウンセラーによるワークショップや、手先のリハビリのための工作活動なども行われています。